『飛び立つ君の背を見上げる』 考察と感想 夏紀の犯した罪とは
本作は「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品で元北宇治高校吹奏楽部だった中川夏紀を中心とした物語でメインとはまた違った世界観で展開されていく。メインでは深く語られることのなかった部活での過去の様子や夏紀の葛藤や本心を覗き見ることができた。
また、吉川優子、傘木希美、鎧塚みぞれなどの夏紀と親しみの深い人物との普段の様子であったり関係性や心境をもみることができた。
本稿はこの作品で描かれた夏紀の葛藤や気になったセリフやシーンについてメインでの事実も絡めつつ追及していこうという試みである。ということでガチガチの考察というよりも直感的に書いている部分が多いので6000字程度あるが楽に読んでもらえればと思う。
※記事の性質上、盛大にネタバレ含みます
私自身注目した部分について思考し、まとめるために前後で関連している箇所がかなり多かったので以下物語の順序前後が少々ございますがどうかお許しを
夏紀の犯した罪について
p90~
吹奏楽部に入部してしばらくした頃である。部活熱心な1年と怠惰な3年とで大きな対立が起こってしまった。それに耐えかねた1年は次々に退部することを決心していた。そんななか希美から夏紀にかけられた言葉である。
「うん、聞いた。夏紀やったら冷静な助言をくれそうやから」
これに対し夏紀は無神経でひどいやつと言っている。さて、何がなのか。
中学で部活に所属していなかったが高校で希美に吹奏楽に誘われ入部することとなった。もともと夏紀は努力したり何かに全力になるのが嫌いでこの時も1年の部活熱心サイドというより3年の怠惰にだらだら部活をやっていたいという派だった。だが香織に声をかけられたこともあるからか部活を続けるという意思はあった。
以上を踏まえるとこの無神経とは部活を誘ったくせに続けるか辞めるかという選択を夏紀に押し付けていることである。希美は夏紀が「うちはさ、希美がやりたいようにやればいいと思う」と返すのを理解していて聞いたのではないだろうか。夏紀に部活を続ける意志があったことを希美は知っていたため、希美から部活を誘った建前、夏紀の許可なしでは退部することは裏切りになってしまうため憚られるのだ。夏紀からの許可を得ることで初めて部活を辞めることを許されるのである。許可を得ることで初めて表面上でフェアになる。これはそんな退部の許可を求める言葉であったと思う。
夏紀は今の部活で様子の変わりつつあった希美を止めることはできなかった。夏紀は希美に彼女らしく生きて欲しかったのである。彼女らしさとは常に熱心に何かをやり続ける心である。そして、希美は退部。
夏紀の罪とはこの瞬間のために笑ってもらえるように希美の背中を押してしまったこと。
そして3年の態度に耐えかねた夏紀は立ち向かった。事態は田中あすかによって収束した。「ムカついたから」と帰り際に優子に話すがこれは3年の怠惰さ対してではなく熱心に吹奏楽をやるはずであった希美をなくさせてしまったことに対して起こした行動だと思う。夏紀自体怠惰に部活をすることは肯定派であったがそれは個人の話。熱心な人間を巻き込むやつらに耐えかねた結果、起こした行動だと思われる。メインでは常にクールで(優子といるときは素がでる)何にもあまり干渉しないイメージであったが過去にこんな勇気ある行動を起こしていたわけです。この罪は後の3話でも触れます。
悪人と極悪人
夏紀は自身が悪人であると思っているのに対し、あすかは極悪人だと言っているのはどうしてか。
「だってほんまやん?勝手によその人間関係持ち込んで、ああでもないこうでもないって主張してさぁ。あんなやり方じゃ、クーデターは失敗するやろな。もっと頭使わんと」
「なんで?うちはべつに、自分に迷惑がかからんかったらそれでええし。低音パートは平和やし問題ないやんなー?」p73
上記はあすかの言葉。
ここから推測するにこの夏紀を指す悪人とは1年全体でクーデターを起こそうとしている中、1年でありながらも怠惰に部活をしていたいと思っている夏紀が集団に加わっていることを指していると思われる。裏切りの意識だろう。
そして、あすかを指す極悪人とはそんな現状を全く気にしていないということ。さらにそれを夏紀も同じ考えであると無意識に押し付けていることだと思う。
あすか先輩はメインでも常に中立の立場に位置していましたが過去のこの対立においても1年と3年の板挟みになりながらも当然の中立位置者でした。ちなみに同箇所で「香織のような善良な人間が...」とあるがこれは香織が特別なだけである。別刊で香織とあすかが同居することが描かれているので香織はあすかをこの時から神聖視していたのだろう。香織があすかと共にいるのはメインでも見てとれた光景である。
ツキとはなにか
1話のタイトルにもこのツキ。夏紀が希美に対してこのように言っているのはその言葉の通り運がないということ。夏紀は努力することが嫌いとか言ってるけどなんだかんだいって吹奏楽部での毎日が楽しかったんだと思います。一話最後の(そうゆうところも好きだったり)からこの部活で毎日を過ごせなかった希美に皮肉っぽく言っているのである。実際には、3年から希美は再入部しますが今回部活を完全にやり抜いたというのがポイントであろう。
というのも、p26にもあるとおり夏紀は弱小であった北宇治、強豪となった北宇治の瞬間全てを経験しています。この経験に夏紀は価値を見出しているのでないだろうか。熱心に打ち込むことのできる自分に変えてくれた(変われた)吹部、後輩と過ごした日々、その全てが夏紀にとって大事なものであるということであろう。
みぞれに対する想い
鎧塚みぞれは無意識の天才であった。否、天才とは無意識であるべきかもしれないが。優子はみぞれを我が子のような目でみている。過保護。それはみぞれが自己肯定感のなさから未だに希美の影を追っていることに対して不安に感じているからだ。
一方、夏紀と希美はみぞれをどこかで苦手(嫌い)に感じている。原因はみぞれが天才であることである。
夏紀に関してはp284あたりから書かれている。環境が変わる中で何一つとして動じることのなくやるべきことを全うし、努力を努力とも感じずオーボエを奏でつづけた。みぞれの在り方は夏紀自身が努力することしないことで悩んでいること自体を無駄にしてしまうような感覚にさせてしまうからである。p289の部分にもあるが夏紀はオンリーワン(天才)に憧れている。そんな存在になれないことを夏紀は分かっていながら身近にいる天才をみてしまうとどうしても凡人であることを僻んでしまうのだ。
希美に関してはp162あたりがわかりやすいような感じ。希美の「それと同じくらい、多分....」に続く言葉おそらく「嫌い」。彼女が声をかけたひとりの女の子は天才であったのだ。関わっていくうちに希美はみぞれが本物の天才であると知ってしまい劣等感を覚えてしまう。2人の関係性を細かく描いた「リズと青い鳥」をも考えるとこれは想像のつく感情である。
みぞれ自体とは彼女らは普通に仲はいいが以上のことを考えるときに比較してしまうとみぞれとの差を感じられずにはいないわけです。
優子はみぞれ派 夏紀は希美派 と書かれているのもこの部分が芯になっているのではないか。
みぞれの枷とは
ここは「リズと青い鳥」でのお話。
枷とはみぞれに対する希美によるものである。みぞれには自己肯定感が欠如しすぎていたためいつだって待つことしかしなかった。希美を待ち続けたのである。クラスで1人だったみぞれに手を差し伸べた希美に固執するようになってしまった。リズとはみぞれを指し、外からやってきた青い鳥が希美であった。
が、しかし実際は違ったのである。みぞれは天才であった。希美に固執し続けたがある日希美は彼女が天才であることに気づく。自身がいままで天才の青い鳥を縛り続けてしまっていた気づいてしまうのである。本当は地上にいるリズが希美 枷がはずれ空高く羽ばたいていく青い鳥がみぞれだったのだ。
天才を縛っていたことに気づいてしまった希美。それでも希美に拘るみぞれ。このあたりも本作を読んでいて繋がりを感じることのできた部分になっています。
ちなみに映画「リズと青い鳥」の原作は一応メインの2年生編ですがほぼオリジナルになっていますので文章でこういった希美とみぞれの詳しい心境や関係性が書かれたのは本作が初めてです。
夏紀の本心
それが寂しいのか、どうでもいいのか、清々するのか。自分の気持ちであるはずなのに、声に出せばどれも本心からほど遠いものに感じた。p206
日常の変化はあまりになだらかで、閾値を超えないと自覚すらしない。ふとした瞬間に当たり前が欠落していたことに気づき、そこで初めて喪失を意識する。p213
ここの場面で優子に会う前は自分の気持ちについて理解できていないようなそんな様子が読み取れます。高校生活が終わりに近づいていることを寂しいと感じているのか。それとも早く次のステップに進みたいのかという2つで心理的葛藤を起こしてます。
そしてそんな葛藤心を抱きながら優子と合流。そして優子から香織先輩と駅で久しぶりに会ったと聞かされ夏紀は優子が大喜びであると思っていたが実際は違った。優子は人間としての中身が変わったことに寂しさを感じていたのだ。それを聞いた夏紀はこうして今のままでいられる高校の終わりまでの時間が貴重なものだと感じたのだと思います。
優子の話的に上の閾値とは今回の場合だと高校生→大学生の変わり目を表しているのではないか。大学生になった香織をみて人が変わってしまったと優子は感じたからである。ふとした瞬間~は自分が大学生になってしまえば今の高校生としての自分と違うことに気づけないまま過ごしてしまうのではないかという悲しさというか恐怖感的な感じに捉えました。
その後夏紀はバンド名を「さよならアントワープブルー」と決めますが「アントワープブルー」とは夏紀が昔から好きなバンド。アントワープブルーが有名になり作風を昔と変え一段と進化し続けていると1話に書かれていることを考慮すればにアントワープブルーのように今(過去)を忘れることを恐れずに次を進んでいくことを夏紀自身が決心したかのように捉えられる。
ちなみにp241最終の少し怖いと言っているところから完璧に割り切れたわけではなさそうです。
希美と夏紀
p227頭の「でも、はいそうですか...」からについての解釈。
同文の「共犯者めいた匂いがする。」から高校入学直後までは夏紀は希美と正反対の性格だと思っていたが高校での経験で夏紀が希美と似た性格になったことを自覚している。(性格と表現するのは違うかもしれないが具体的には何かに全力に取り組むことができるようになったことに対しての夏紀の自覚)
だから前頁までのバンド幕を作るくだりで希美に思い出作りをしたくないかと問われたときに「そりゃええけど」とスカして返してしまったことに対して勿体なく感じている。本当は「つくりたい!」と願望で返したかったのだろう。
続いてp229の罪滅ぼしという表現について。
1話でも罪について触れましたがそれは希美の笑顔のために退部の後押しをしてしまったこと。
「希美にだって、これまで何度も助けられたからさ」の半分の本音とは優子やみぞれと知り合えいまの環境をもたらしてくれたことの諸々。もう半分の紛いものは罪滅ぼしという言葉を希美に言えないことの罪の意識が含まれていると感じた。背中を押したことで夏紀は希美に対して本当は吹奏楽部に残存させるべきだったと追い目を感じている。(退部したことで優子やみぞれとの間に溝ができたり、部活での思い出(経験)が失われたから?)だがこの追い目は希美には知られてはいけないのだ。これについては「誰にも(この罪を)奪われてはいけない」が後押ししている。
そしてそれはお互い様
最後に夏紀も天邪鬼であると自白しています。直近だと卒業式の日に久美子から感謝の言葉をもらったことに対して「大げさやな。大したことしてへんのに」とかに当てはまりそうです。そう、スカしたような感じしている夏紀ですが実はめっちゃ嬉しかったということです。
ここの部分とても解釈に困りましたが出した考えとしては「親友のあんたにやからこそ言えることやで!」でした。普段クールに過ごしている夏紀ですが高校生活の本当の終了であるライブも終わりそんななか生まれた気持ちの浮つき(もしくは現状とさよならすることの覚悟)から親友に対して漏れてしまった言葉だったのかなと思います。(文面的に実際に言っているわけではない)
まあ、これが犬猿の仲だと呼ばれる所以ですよね。この2人だけの会話はほかではみられない特別な雰囲気を感じることができる。
感想
本稿どうでしたでしょうか。実際言及したい部分すべて書き始めるとキリがないのと文面整理が一生終わらなさそうなのでかなりコンパクトにまとめました。
この作品一言で表すと「エモい」でした。これまでのユーフォシリーズをすべて見てきたからこそ見える景色だらけでした。特にみぞれ絡みのリズと青い鳥との関係性は本当に感服しました。そして私はこの作品を通してクールでかっこいい中川夏紀というキャラをいっそう好きになりました。4人それぞれにストーリーがありましたが、天才な彼女が嫌いでそれでも関わりを持とうとするそれぞれのみぞれとの関わりが一番考えさせられました。仲の良い4人ではあるがそれぞれに秘めている思いがあるのが深い。さらにそんななかでも犬猿の仲である夏紀と優子の特別な関係を今回しっかりみることができたので非常に満足しております。本作の主人公は間違いなく夏紀でないと務まらないと思いましたね。なんと言うか、言語化するのが難しいですがキャラ性ももちろんメインでは知ることのできない特別な心情や葛藤を持ち合わせているのが彼女だけだからです。最後に、リズと青い鳥に続きこの作品が映像化されることを心から願っております。間違いなく名作です。以上
義妹生活1巻の考察と解説 [このライトノベルがすごい!2022]
このライトノベルがすごい!2022で今話題の「義妹生活1巻」の考察と解説をしていきます。
読了された方は気になるポイントだけでも見ていただければ幸いです。
私は既刊3巻まで読了しておりますのでこの1巻のみからでは読み取れない箇所があるかもしれませんがどうかご容赦を。
また、記事の性質上、盛大にネタバレを含みます。
あらすじ
高校生の浅村悠太は、親の再婚をきっかけに、学年で一番の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。互いに両親の不仲を見てきたため男女関係に慎重な価値観を持つ2人は、歩み寄りすぎず、対立もせず、適度な距離感を保とうと約束する。
プロローグ
さっきまで感じていた違和感
p27~
「さっきまで感じていた違和感も、それで説明できるわけだ。」と悠太が言っている。
さっきまでの違和感とは沙季の外見とのギャップである。先のページに外見から渋谷を歩いている女であると描かれ、ファミレスでの知的な会話に違和感を抱いたことが分かる。
'’それ'’とは後に沙季が言う兄妹関係の定義を指している。見かけによらずきっちりしていると言った印象を受けたのであろう。
「安心したよ。いま、初めてね」
これは恋愛感情といったものを抱かないで過ごしていくことに同意でき安心している。誠実な人間関係の提案に乗ったのである。
この瞬間に結ばれた兄妹関係が今後肝になっていきます。
6月7日 (日曜日)
すり合わせ
p39~
初めは敬語で話していた悠太が沙季に砕けた口調がいいと言われあっさり直す。
大抵の場合、人間の理解や共感を相手に求めるがそういったものなしに馴れ馴れしく合わせていくことを言っている。
「そ。やっぱり思った通りだ」
沙季も悠太と同じように似たようなスタンスの人間であることを事前から分かっていた。ファミレスであった兄妹定義があっさり決まったため沙季は感じていたのだろう。
後のバイト先から電話がかかってきた時に会話を中断することを許容するのもすり合わせの1つだろう。
結局すり合わせとは事前にお互いの性格であったり、内面をある程度把握し、許容できるラインまでであれば承諾なしに結託することを意味している。何かを提案するときに相手の許可なしに進めて良いし、お互いを知っているためそれについて争いにならないのである。このすり合わせとはこれから兄妹として過ごしていくための初めの一歩として沙季が口に出したのかもしれない。
あったあった。これ、オススメ
p59~
バイトの先輩 読売栞は義妹ができることを知っていた。
自己評価が低すぎる悠太に対し「わたし結構気に入ってるのになぁ、後輩君のこと」と話している。バイトの後輩として気に入っているのか自己評価が低い彼を異性として気に入っているのかは不明である。前頁でナンパから助けた悠太の行動を考えると後者だと思いましたけどね。君は君の思っているよりも私にとってかっこいい人なんだと思ってるよ...と
「男女の科学」という異性との関係が書かれた本を彼女が参考にしていることから可能性としては少なくない。実際彼女は悠太で日記をつけて実証済みだという。
さらに帰り際の「さっきのナンパ男みたいなのに絡まれたら...」のところで彼女は一瞬きょとんとしている。これはかっこいいこと言える人なのにどうして自己評価が低いのだろうとびっくりしたのか、急にそんなこと言われてときめいた の2択になるのではないか。恐らくは後者であると考えている。
6月8日(月曜日)
野球部とブラック企業って似てるよね
p69~
教室で親友の丸友和に沙季について聞く。なぜ沙季について聞いたのか丸から返され悠太は曖昧にした。そんな悠太にそれ以上詰めようとしない丸が気に入っている。これもある意味では先のすり合わせであろう。悠太もまた円滑にすり合わせができる相手を好ましく思っているのである。
ちなみにp45「浅村くんのためになるかな」 は学校で’’売り’’の噂が広まっているため学校での関わりを持つのはやめた方がいいということだろう。売りの噂を持つ自分と関わること、兄妹であることがバレることで悠太の印象が変わってしまうかもしれないと注意喚起している。通常兄妹であればそんなの気にしないだろうが今の新生活が始まったばかりでしかも兄妹関係が公になっていないということで遠慮(配慮)をしているのだろう。
兄として妹にお説教したい、と
p84~
テニスの時間にサボって音楽を聴いている沙季に話しかける悠太。沙季は歯切れ悪そうに答えるがこれは実は音楽を聴いているのではなくて英語のリスニングを聴いている(後に分かる事実)
天真爛漫で元気な女の子奈良坂真綾もここで登場。沙季とは一応友達だそう。
浅村くん、フラットなんだ
p101~
沙季が「ふぅん。浅村くん、フラットなんだ」というのに対し悠太はほんのり嬉しそうな感情が含まれていると感じる。フラットとは平等で裏表のないのような意味であり沙季の母 亜季子に対する印象をそのまま話したことに沙季がそう言った。p102からのフラットじゃない人間に対する想いを話したことからここでは沙季は悠太への好感を、悠太は沙季から好感を得ることができたと感じたのだろう。本質的に2人は似ていたのである。ファミレスでスムーズにすり合わせをできたことから根っこは同じであったのである。p105「他人の期待がめんどくさくて、誰かに期待するのもめんどくさいって気持ちでしょ」からも分かる。
最後の「正解。....ごめんね」の謝罪は新しく家族となったのに悠太や父を心から頼ることのできないことへの罪の意識である。それでも彼女は自立を目指す。以前までの境遇から1人で生き抜く術を身につけたいという思いが彼女にはあったのである。[p236参考]
6月9日 (火曜日)
意識高い系だったなんて
p123~
「自立したい気持ちはわかるけど、妹が理由、っていうのは違うでしょ」
自立するためにお金が必要であることを沙季の気持ちを代弁し読売先輩に伝える。
「この歳で新しく妹までできちゃうと、いつまでも...」と妹が原因であることに対し読売先輩が悠太に伝える。自立したいのは沙季であるため本当は兄がまたは家族まで...であるが。
自分で力で生きていけなかったら誰かに頼っていいのだと読売先輩は考えます。
自立って自分一人で生きていくことだけが自立じゃなくて頼れるような人を自分でみつけることが自立だとどこかで聞いたことがありますがそうゆうことだろうか。
私と境遇似てるし、
p134~
二人とも両親が離婚しそして再婚したという似た境遇
「綾瀬さんって女嫌いだったんだ」とあるがこれは実際は男嫌いの間違いではないだろうか
悠太の母は別の男と不倫をしていたことが原因で離婚し、沙季は父が原因で離婚している(p236参考)からである。
その後の「2人が悪人だったら...」は新しい家族である悠太と父が寛容で気を遣ってくれなかったら何も考えずに人に頼らず自立することができたのに...と皮肉っぽく言っている。自分に気を遣ってくれることが嫌なのである。過去にそんな環境にいなかった彼女はそんな温かさに困惑しているのである。信念をもった彼女はそれでも自立しようとするのである。
6月10日 (水曜日)
今のは、ない
p141~
英語のリスニングに夢中で道路に飛び出してしまうシーン
「誰にも言わないでよね。...それじゃ」
何を言わないのか。もちろん武装していることをである。自立した強い女になるために不良めいた金髪ギャルの外見を装ってるのだと書かれている。
彼女は学業も仕事も完璧な人間になって自立したいのだ。悠太に取って彼女の自立へのこだわりが垣間見れる瞬間であった。
p146「彼女について知れば知るほど、チグハグに組み合わされたパズルが、正しい位置に戻されていくような気がした。」は外見からだと不良の金髪ギャルであることしか分からなく、内面もそれ相応であるという印象から知っていくうちに彼女の本当の気持ちや在り方を理解できていくようなそんなことを意味している。チグハグに組み合わされたパズルが武装であり、武装をバラさないでほしいと悠太に伝えるところからも兄妹としての距離が縮まっていると言えるでしょう。秘密の共有です。
「もちろんいい意味で」 は返事なんてしなくても理解し合えているから。お互いに距離を分かり合えそもそも返事に期待していないということである。距離感の理解と捉えられる。
6月11日 (木曜日)
理解してくれすぎます
p194~
何を理解しているのか。もちろん沙季の気持ちである。ではいったいそれは何なのか。
沙季は自身の無意識な差別的行動に嫌悪感を覚えており、下着を洗われたくないという反射的な思い(羞恥心)からここに発展した。
沙季が「でも、偏見は差別を生む」と言ったのに対し悠太は「綾瀬さんが反射的行動を見直して修正できない人間だとは思わないよ」と返す。
ここからこの理解は沙季への距離感を表しているのだと考えられる。’’でも’’と逆説的に言っているのに対し悠太は普通はそうでも綾瀬さんなら変われるよと優しく告げているのである。沙季は卑屈なことを言いながらもそんな言葉をどこかで期待していたのではないだろうか。このような仮定すると以前の「誰かに期待するのもめんどくさいって気持ちでしょ」と矛盾している。期待したい相手ができた表れではないだろうか。
その後に悠太が沙季の部屋から見えた下着を見てしまったことに嫌悪感を覚えていたことからもやはりここでも2人は内面が似たもの同士であることが分かるのではなかろうか。
「浅村くんが反射的行動を見直して修正できない人間だとは思わないしね」と同じように返している。
6月12日 (金曜日)
どうしてそんなにお金が必要なの?
p219~
沙季「前にも言ったと思うんだけど。他人の目とか他人の期待とか。そうゆうめんどくさい色々から解放されるためには、独りで生きていけるだけの力が必要なの」
悠太「金が力ってわけか」
p223 「実はこれにはあまり好ましくないが簡単な解決策がある」は悠太が沙季に対しバイト斡旋をするのではなく、料理に対し直接代金を払うと言った方法である。これについての問題点は以降で書かれている。
私のカラダって買えそう?
p226~
新しい家庭が始まってからは沙季が家で料理をし、その交換条件として悠太が高額バイトを探してくるという契約があったが日々成長する沙季に料理に対し悠太は今以上に高額バイトを探すために尽くせない状態だった。要するに悠太はどんどんに対価に見合わなくなっていくことを危惧していた。そんな悠太に対し沙季は納得がいっていない様子であった。
「私のカラダって買えそう?」
沙季は逆に自分の料理では対価として見合っていないと考えていたので身内相手にカラダを売ってお金を得ようとする行動に出たが、そもそも身内でのお金のやりとりでは家計の収入が増えないことを諭します。これが簡単な解決策の問題点である。(解決策ではないが)
p236から沙季の父親の話があり、父が原因で離婚し、今に至ったことが描かれています。
綾瀬沙季の日記
この最後の沙季の日記の部分では答え合わせに近いものが行える。本作品の面白いポイントである。
6月11日の「浅村くんは危険だ。」はどうゆう意味だろうか。新生活でお互いの距離感を掴むためにも悠太の理解力というのは有効に働くはずだが。
ここで考えられるのは
「浅村くんは(私の気持ちを理解しすぎている。だから私のこの気持ちにもすぐに気づいてしまう。だから、)危険だ。」と補足できそうである。
ちなみにこの気持ちとは恋心である。それは6月13日の次の部分から読み取れるのではないだろうか。
「だからこそ、彼を「兄さん」と呼ぶわけにはいかない。」
「いままで感じたことのない気持ちで、自分でも感情に名前をつけられない。気付いたら浅村くんを意識してる。」
兄さんを呼ぶわけにはいかないのだ。一度そう呼んでしまえばこの想いを伝えることができなくなってしまうからである。だがこの時点では沙季はこの気持ちが何なのかについては分かっていないよう。否、この気持ちが恋であると認めてしまえば始まったばかりのこの新生活はなくなりかねない。恋であると認めたくないと考えても良さそうである。
まとめると浅村悠太は綾瀬沙季と兄妹的に距離が縮まっていることで嬉しく感じている。自分と似ていることもあり親近感が沸いていると言った感じ。
綾瀬沙季は誠実な兄妹定義を結んだもの浅村悠太を意識するしてしまうようになった。それは似たもの同士であり、適度な距離で接してくれる彼に対する恋心であった。
以上で「義妹生活1巻」考察・解説は終わりです。
新本格魔法少女りすか おすすめ漫画紹介 [西尾維新はいつも衝撃を与えてくれる]
本日はこれは面白いって漫画を紹介する回でございます!!
先日2巻が発売されたというのをみまして急いで取り寄せました
ここが面白いってところを全力で伝えますのでよろしくおねがいしますね
以下ほぼネタバレなしなので安心してご覧ください
新本格魔法少女りすか
さて、魔法少女と聞いてまず初めに浮かぶのは魔法少女ま○かま○かではないでしょうか
いいえ、新本格はもっと凄いかもしれない...
今回はコミック版を紹介しますがこの作品実は原作は小説で初版2004年の結構古い作品なんですよね
原作の方は1~3巻まで出版されていたんですが15年以上の期間があいて最近完結したようでもちろん原作買うのも良かったんですがたまには漫画が読みたいってことで敢えてコミックを購入しました
原作は西尾維新氏で知っている人は知っている名作かもしれませんね
どうゆうはなし?
もう一度言いますが今回紹介ということでほぼネタバレを含みませんので安心してくださいね
主人公の供犠創貴は使える人間と遭遇するために生きている小学生でこの世のすべてを支配してすべての人間を幸せにすることを目的にしていました
学校に通っていた創貴ですがクラスに不登校の女子がいたんですよね
使える人間と遭遇するために行動をする創貴はそんな女の子の家に訪問しました
その女の子の名前は水倉りすか
創貴は会った瞬間にただならぬ可能性を感じてりすかを駒として扱うためにそこからりすかに想いを訴えかけます
りすかは魔法使いの国(長崎)からきた人間である目的を果たすために国外にでてきたらしい
そんな魔法少女りすかと利害が一致しお互いに駒として扱う関係になります
そこからお互いに目的を果たすために共に行動していくようになります
※ここまでのあらすじ10ページ未満
独特の世界観
西尾作品といえばやはり注目すべきはその世界観
物語シリーズなんかはご存知の方多いでしょうがあのイメージで世界観的には間違いないです
モブキャラなんかは一切登場しませんし登場キャラが全員主要なんですよね
後はいわずとも知れた独特の言い回し キャラの属性や口調
りすかは基本魔法絡みなのでジャンルは魔法バトル系です(原作読んだことないからあまり適当なことは言えない
原作が完結したってことでアニメ化なんかもされるととても嬉しいのですが...西尾作品は間違いなくシャフトなので本当に期待したいです シャフ度がほんとうに好き↓↓
最近だと美少年シリーズもアニメ化されたことですしアニメ化に関しては十分に期待できるのではないでしょうか
西尾作品はほんとに癖が強い部類ではあるので初めてだよって方には完璧におすすめできるわけではないですが物語シリーズだったりその他の西尾作品好きだよって方はぜひとも手に取ってみて欲しい
まとめとその他
結論としましては西尾作品大好きフリスキーの私としましては安心と安全の良作でございました
今回主張強めで紹介させていただきましたが独特の世界観であったり西尾作品が好きだって方には間違いなく刺さる作品です
また、今回の記事を読んで気になったよ方にもぜひとも
西尾維新作品にハマってから5年ほど
京都で開催された西尾維新大辞展に参加してからどっぷりハマり初めました
と、いっても物語シリーズも忘却探偵シリーズも全然原作追いついてないようなにわかですが...(というか執筆スピードが早すぎる
大辞典で衝撃を受けた私はその日に戯言シリーズとめだかぼっくすを全巻購入したのは今でも覚えています
そこから小説を手に取る機会が増えました(大辞典第2回開催求む
私にとってはそのくらいの衝撃だったんですよねw w
これからも西尾維新の世界に浸りながら生きていこうと思います
noteでは感想をメインであげております
ということで以上今回はここまで
アークナイツは本当に面白い [すべてのコンテンツにおいて完成されたただの神ゲー紹介]
みなさん時間がある時とかってよくスマホいじったりしますよね。で、スマホのアプリなんかで暇つぶししたりなんか...
本日はそんなスマホで遊べるとある神ゲーを紹介したいと思います
以下本編
『アークナイツ』
開発元:Hypergryph 運営元:Yostar
配信日:2020年1月16日(日本版)
アークナイツとは
「アークナイツ」は開発が中国の企業Hypergryph 運営がYostarのスマートフォンアプリでジャンルは「タワーディフェンス」と呼ばれるもので迫り来る敵から自陣を守ることでクリアを目指すゲーム性となっている。「アズールレーン」や「ドールズフロントライン」と言った人気アプリ同様「アークナイツ」もまた中国発信のアプリとなっている。
物語の舞台は''天災''と呼ばれる破壊的自然災害が猛威を振るう世界。人々は定期的に住む場所を移動して回避する生活を余儀なくされていた。''天災''が過ぎ去った後に残った未知の鉱物''源石(オリジニウム)''は人々に''源石術(オリジニウムアーツ)''などの多大な恩恵を与えると共に不治にして死に至る感染病''鉱石病(オリパシー)''を与える物質であった。非感染者から迫害を受けていた「感染者」たちはついに「感染者」のための組織''レユニオン・ムーブメント''を設立した。「感染者」と「非感染者」の対立の中、医療機関''ロドス・アイランド''が介入した。そんな混乱の中''アーミヤ''と名乗る少女により眠りよりさまされた''ドクター''は己の素性すら思い出せない記憶喪失を抱えたまま部隊の作戦指揮官として争いの世界に踏み込むことになる。
ゲーム性やその他基本
※上は実際のゲーム画面となっている
アークナイツは非常にシンプルなゲームで右の赤マスから迫ってくる敵を左の青マスの自陣に侵入させないようオペレーター(仲間キャラ)を使って敵を殲滅しつつ守り抜くゲームとなっている。画面右下あたりに表示されているコストを消費することでオペレータを配置することができ、配置のタイミングや順番で戦況は大きく変化する。ちなみにオペレーターのレア度は☆1~☆6があり、レア度が低いほど配置コストが小さい傾向がある。
ちなみに、1度クリアしたステージはそれ以降自動指揮という自動周回機能が利用できる。
オペレーターの職業は基本的に近距離でダメージを与える「先鋒」や「前衛」。近距離でダメージを与えつつ、高いhpと防御力を誇る「重装」。遠距離からダメージを与える「狙撃」や「術師」。味方のhpを回復する「医療」。味方にバフ効果、敵にデバフ効果を与えたり少し特殊な能力をもつ「補助」や「特殊」の8つに分類されており、基本的にはこれらの職業のオペレータを最大12体組み合わせて1つのパーティを作っていく。
※上はオペレータのステータス画面
よくあるゲーム同様にLv(レベル) 昇進(進化) スキル 特性 潜在(凸)などが設定されており、この画面ではそのほかにオペレーターのステータスであったり、cvや専用のストーリーなんかも覗いたりすることができます。イラストがすごく綺麗なので鑑賞してるだけでも時間が過ぎるのはいつものことです。
資源を集める
本作普通ではあるが資源管理ゲーとなっている。
ステージでドロップしたりする素材や龍門幣(ゲーム内通貨)などが必要となっておりそれらを使用することでオペレーターを昇進したり、レベルを上げることができる。
昇進2(最大昇進)にはよりレアな素材が必要となっており加工所で下位の素材を組み合わせて手に入れることができる。
最高のゲームバランス
スマホアプリは強くなるために課金をすることを強制されるものが多いと思いますが「アークナイツ」はそんな心配は皆無です。感覚ではありますがプレイヤーの大半が無課金で構成されています。
ガチャについて
※上は実際のガチャ画面
正式には人材発掘と呼ぶ。
オペレーターの種類は☆1~☆6まであり、ガチャから排出されるのは☆3~☆6でありその排出率は☆3が40% ☆4が50% ☆5が8% ☆6が2%となっています。
ここまでは一般的なガチャであるが驚くべきはここから。
50連以降 1回ごとに☆6の排出率が元の確率に2%づつ加算されていく仕様になっており実質的に70連程度で最高レア度の☆6オペレーターが手に入るのである(☆6排出後は確率リセット
例:51回目→4% 52回目→6% 53回目→8%...
普段から石をたくさん手に入れられるので無課金には非常に優しいものとなっています^^
ほかにも☆6のオペレーターを手に入れられる機会(以下で紹介)はあるのでぶっちゃけ「最高レア度のキャラが手に入らない」という状態に陥ることはまずないです。
※期間限定オペレーターなどもいます
公開求人と交換
これがオペレーターを手に入れられるほかの機会で1つ目が''公開求人''
これは龍門幣と求人チケットを使用することでオペレーターを呼ぶことができるものです。募集条件の組み合わせだったりレアな条件を引き当てることで高レア度のオペレータを呼ぶことができちゃいます。1回あたり1~9時間で行え、チケットも枯渇することはないので毎朝のルーティン的な感覚でできるのが非常に良いです。募集条件の組み合わせの詳細は攻略サイトで一目瞭然。確率は薄いが「上級エリート」の条件がでれば...✨
2つ目が交換
オペレーター入手時に貰える資格証を使うことでその時のガチャのピックアップの☆6や☆5のオペレーターと交換することができます。(ガチャチケットなど他のものとも交換できる
頻繁に交換することはできないですが毎日コツコツと続ければ案外すぐ貯まってくれるのでほしいオペレーターと交換できる機会がやってきます これも素晴らしい!!
作戦やイベントの難易度
※上は☆4最強オペレーター''テンニンカ''
このゲームは本当にうまく作られており、現状の通常のストーリーやイベントの作戦はすべて低レアのみで攻略できるようになっておりこれは作戦が簡単ということではなくユーザーのPs(プレイングスキル)が重要だということです。もちろん、☆6の暴力で攻略することもできますが、高レアオペレーターを使わなくても攻略できる仕様になっているのは非常に素晴らしいだと思っています。(低レアやその他縛り攻略ユーザーは多くいますw w
低レアのみの攻略動画などはYouTubeなどにも多くあるので作戦攻略で行き悩む心配はありません。ちなみに上の''テンニンカ''は全ドクター御用達のオペレーター!!(全く盛ってない
危機契約
一定期間ごとに開催されるイベントのほかに''危機契約''という大型イベントがやってきます。
これは簡単にいうと「己の実力を誇示せよ!!」っていう感じのもので用意される固定ステージに敵のバフ 味方のデバフ 人数制限や配置場所制限などの契約を組み合わせることでより高等級を目指すドM向きイベントになってます。
「おいさっき低レアだけでもクリアできるって言ったやんけ」って言いたいと思いますがすみませんこれだけは例外ですw w w
といってもこの固定ステージのほかにデイリーも用意され、そちらは低レアのみで攻略できますし固定ステージの最高報酬くらいなら低レア編成で超えられるのでそこらへんについては差がでない仕様です。そもそもランキングを競い合うイベントではないただの自己満足イベントなので気楽にできます。ですがこのイベントを目指して日々育成を進めるドクターはたくさんおり、特殊な編成だったり最高等級クリアなんかをすると少しバズったり...?!?!
兎にも角にも楽しくて盛り上がるイベントになっています。
その他のコンテンツ
キャラデザと音楽が神
※上は''Rainbow Six Siege"コラボ時に販売されたシュヴァルツ専用コーデ
このゲーム実はオペレーターの''コーデ''なんかもあります。
報酬やイベント期間中に石と交換したりして手に入れたコーデは自由に着せ替えすることができちゃいます。このデザインがとんでもなく良い... もちろん通常のデザインからどれも凝っているのでコーデがなくても十分満足できます。
おまけ:萌えゲーなのか
これ割と大きな疑問だと思いますが答えとしては''私は''萌えゲーだと思っていません!!
実際オペレーターの8:2かそれ以上に性別でいうと「女」のオペレーターが多いです。実際可愛いとかよりかっこいいっていう方が遥かに強いです。キャラデザが洒落てて作戦に合わせて役割を果たしてくれる頼もしいオペレーター。かっこいいという表現に間違いない。
まあ、中には特定のオペレーターを溺愛する変態オペレーターもたくさんいるのであくまで''私は''としておきますw w w
※以下はくそ強イケメンオペレーター''シルバーアッシュ''
次に音楽です
聴いていただけましたか?? めっちゃかっこいいですよね~
イベント毎にこんな感じの音楽が制作されてイベント期間中はBGMとして流れています。
このほかにもかっこよくてオシャレな曲 中毒性高めな曲たくさんあるのでよかったらYouTubeの公式チャンネルからご覧ください!!
以下紹介
「Untitled World」歌:ReoNa
「クリスタライズ」歌:水瀬いのり
PVも神
さらにイベント毎にPVも制作されちゃいます
しかもこのPVのクオリティがまたとんでもない
イベ前になるとTwitterのトレンドに上がってくるのでよく話題にはなってます
ゲーム以外の部分でこんなに凝られてるアプリほかにありますでしょうか、いやありません
正直これだけでもイベ前はテンションが上がる
ストーリーがいい
※公式Twitterより
このゲームは通常のステージのほかにもイベントにもストーリーが存在しステージ攻略をしながら物語をみることで「アークナイツ」の世界へと入り込むことができます。
私はステージ攻略全速力勢なのでストーリーは全スキップしちゃいますが...
聞くところによると内容はすごく凝っているようでクスッと笑えるゆるい感じのものから悲しい感じの話まであるようです。考察なんかもあげている方がたくさんおられるようでそれくらい内容が深いってことなんでしょう^^
このアプリにおける課金の意義とは
上記では無課金でも問題なく遊べるということを重視してお話ししましたが中には課金して優位に進めたいという方がおられると思います。ではこのアプリは課金することでどの部分で恩恵を得られるのかを少し紹介!!
- 人材発掘をたくさんすることができる
- イベントコーデ全種コンプ
- ステージの鬼周回
1. 人材発掘をたくさんすることができる
1つ目は安定 ガチャ(人材発掘)を多く行えることです
上の画面のようにアークナイツにはオペレーターが被った場合の凸制度があるので極限までオペレーターを強化したい、完全体にしたい場合などはもちろん優位
さきほど紹介した危機契約の最高等級には完凸が必須になったりするオペレーターもいるので高みを目指すドクターにはがんばってもらいたい。
実際こんなガチガチのドクターはほぼいなくてほしいオペレーターのPUだったり限定オペレーターのスカウトのために少し課金するよって方が多いような気がします。
2.イベントコーデ全種コンプ
コレクタードクターも多く存在します。無課金だと配布の石だけではどうしても足りないのでコーデのために少し課金 というようなケースですね。
一度スルーしたコーデは1年くらいは再販されないのでキャラデザが良過ぎるがために悩んでしまう点になってますね。
3.ステージの鬼周回
※上は龍門幣集めステージ
真の課金の意義はここにあるのかもしれません。
このゲームのレベリングはとんでもなく道が険しく本当に時間がかかります
といっても最終形の昇進2までは全然すぐできるので問題ないですがその先のレベルマを目指すと本当に費用がかかってしまいます。レベリングには龍門幣と作戦記録(経験値チケット)が必要で危機契約最高等級を目標に進めているドクターには必須であるでしょう。
もちろん毎日コツコツ理性(スタミナ)を消費しているだけでもたどり着けますが無課金で始める方は当分辿り着ける領域ではないですw w
そのほかにも昇進やスキルレベルUPのために大量に素材を使うためそれらを大量補充するときにどには非常に優位となります。(イベントステージは理性効率がめちゃいい
ステージ周回にはスキップ機能はない(自動指揮はある)ためそこそこ時間がかかってしまう。ほかのことをしながら次いでに行うのが良いだろう。
アークナイツの楽しみ方
すべてのコンテンツにおいて完成されている「アークナイツ」はたくさんの楽しみ方がありこれは本当にドクターによって様々です。危機契約高等級を目指して育成をガチガチに進めるのもよし。ある程度進めたら毎日ログインだけしてイベだけ参加するのも良し。ストーリーじっくり読むのも良し。コレクタードクターになるのもよし。本当にたくさんの形でこのアプリを楽しんでいるドクターが多くいますので間違いなくもっと流行るべき神ゲーだと思います。
上の画像は''シュヴァルツ''のプロフィール
めっちゃ設定細かいと思いませんか??cvも豪華過ぎるし不自由なことがなにもない!
ちなみにここからオペレーターの専用ボイスも聴けたりなんかします
アニメ化制作決定
【TVアニメ化決定】
— アークナイツ公式 (@ArknightsStaff) 2021年10月24日
『アークナイツ』の TVアニメシリーズ化が決定!
あわせて、アナウンスPVを公開しました!
シーズン01『黎明前奏』は現在鋭意制作中です。お楽しみに!
▼HD版はこちらからhttps://t.co/E4pMYIt2nB
TVアニメ制作: Yostar Pictures#アークナイツ#黎明前奏 pic.twitter.com/scFenLX57O
実は先日「アークナイツ」もアニメ化が決定しました。
正直遅いくらいだと思いましたがなにはともあれ非常に嬉しい限りです。
アニメ化も決まって今波に乗りまくってる「アークナイツ」もう始めるしかない!!
涼宮ハルヒの消失 解説と感想 [アニメで本当の良さが分かる そして朝倉涼子は実は良いキャラである]
先日アマプラでたまたま消失をみつけてしまいまして当時から4年くらい経ってしまっていましたが案外内容は頭が覚えてるもので まだまだ捨てたものじゃないなと
ハルヒといえば10年ぶりくらいに新刊の''涼宮ハルヒの直感''が発売されましたね
読んでないので話の進展がどうこうは分かりませんが聞く感じじゃまだまだ完結ではなさそうですね
原作のストックもあるので個人的には今回お話しする消失以降をアニメ化してほしいものです(実に希望的観測である
そんな日をのんびりと待ちながら過ごす毎日でございます(大袈裟
雑談終 ※以下 本編ネタバレ含
今回はアニメ版「涼宮ハルヒの消失」の簡単な解説と感想をゆるくやっていきます
いますぐに結末まで知りたいという方は前回の5分で読めるネタバレ記事をどうぞ!!
解説
- 何故みくるときょんが
- 何故刺されてから2人は来たのか
今作の疑問といえば世界修正直前の部分だと思いますので上記の2点において解説していきたいと思います
世界修正直前の内容~
きょんは改変後世界で鍵であったSOS団メンバーを集め部室のPC起動後、3年前の七夕に戻ることに成功しました
そして大人みくると共に長門の家へと行き修正プログラムを受け取った後、世界改変者(長門)が改変をする12/18の早朝へと移動するシーンからです
1. 何故みくるときょんが
ここではきょんが修正プログラムを打ち込む前に背後から朝倉に刃物で刺されてしまいます
そして地面に倒れて意識が朦朧とする中で2人の朝比奈(大人+jk)ときょん自身が見えます
このjk朝比奈ときょん自身ですが現在のきょんを救うために未来から来たということで問題ないです
これについては作中でも修正成功後の12/24の終業式できょんは言っています
2. 何故刺されてから2人は来たのか
ではなぜjkみくるときょんはきょんが刺されてから未来から助けに来たのか
ある地点から きょんが刺され、未来のきょんが救いに来る という一連の流れがあるとするならば、きょんが刺される前に救いに来てしまうとその世界における未来が変わってしまう可能性があるからです
要するに世界は多次元宇宙であり、その地点で何度もループしているわけです
この流れが始まった時について特に書かれていないのでしっくりこないという方はあまり深く考えない方が良さそうです
この疑問に対する解としては''タイムパラドックスが起こってしまうから''で大丈夫です
ちなみにですがきょんが実際に過去のきょんを救いに来るのは正月後で原作だと「涼宮ハルヒの陰謀」で描かれているので気になる方はぜひとも手に取ってみてください^^
感想
アニメ版では3時間近くとかなりのボリューム感ですが原作では200ページほどでかなり薄っぺらいものなんですよね。これってめっちゃ良くてアニメ版でカットがほぼないってことなんですよね。
原作の文章だけだとそこまで感動しなかったシーンとかってアニメで実際にみてると感動して泣けたりするものです。逆にアニメは原作からカットされがちで嫌だとかキャストや曲が良くて好きだとかいろいろありますよね。
少し脱線しましたがハルヒに関しては私はアニメの方が好みでした。消失のきょん自身がきょんを踏みつけるシーンなんかは原作ではあまりなんとも思いませんでしたが映像で実際にみて胸にくるものがありました。というか作画が良すぎる...
ハルヒは消失以外も基本的にカットないのでそういうところで冒頭で言った通り、続編をアニメ化してほしいということです。最近だと禁書目録なんかも10年越しで続編がアニメ化されたのでそういう意味でまだ可能性としてはあるのかなって感じですが...
世界修正後屋上で雪が降り始めたところできょんが「雪(有希)...」っていうシーンなんかはアニメだから感じられるエモさがありますよね。
まあ何にしろ要するにアニメも原作もそれぞれに良さがあるよねってことです!!
おわりに
前回のネタバレと今回の解説は分かりやすかったですかね
解はたしてこれが解説と呼べるのかって感じですけど今作特に疑問になるようなシーンなかったので(あればコメントまで
誰に需要あるんだって感じのことしか書いてませんがのんびりと
これからも最新作から過去作まで気になったものを紹介したりしますのでお願いします
それでは今回はこの辺で~^^(1回下書き消えてこれ2回目なのは内緒
涼宮ハルヒの消失 すべてネタバレ [たった5分でやんわり結末まで知りたい人へ届ける有能な記事]
アニメ版視聴を元にネタバレ
※以下 開始
12/16
部室に行ってハルヒにクリスマスの用があるかを聞かれるがきょんは言い返す言葉なく
SOS団クリスマスパーティの準備が始まる
12/17
学校の体育の時間に友人の谷口からクリスマスの用で煽られる
谷口は光陽園学院のお嬢さんとデートの予定らしい
12/18
谷口が風邪で体調が優れないそう(その日はすぐに早退
学校に行くと1-5では風邪が蔓延していた
友人の国木田から
風邪はもう一週間前から流行りの兆しをみせていたこと
谷口はもう数日前から体調が悪く、昨日を体育を見学していたことを伝えられた
さらに後ろの席にはハルヒの姿はなかった
昼休みになると教室に転校した(ことになってる)はずの朝倉涼子が遅刻で登校
さすがに異常であると感じたきょんは超能力者 小泉の力を借りようとしたが1-9の存在自体が消滅していた
廊下で未来人 朝比奈さんとその友人の鶴屋さんと出会うがもちろん覚えておらず
さらに長門の様子がなにやらおかしい
部室にあったPCを起動し、'mikuru'フォルダなどの存在を確認しようとするも消滅
この日はこの異常事態を打破できるような'鍵'を得られることなく帰宅
12/19
再び文芸部室へ
部室のとある本から栞が刺さっていることに気づく
プログラム起動条件
鍵をそろえろ
最終期限・2日後
と書かれておりそれは(元世界の)長門からのメッセージであった
帰ろうとすると(今の)長門から家に来ないかと誘われたので行くことに
長門が実は5月頃ににきょんと出会っていたことを知らされたがその話にも涼宮ハルヒの存在はなかった
長門を養っているという(?)朝倉が部屋に鍋を持ち寄ってきたので一緒に食べてその日は帰宅
12/20
学校でハルヒの話をするとなんと谷口が知っていた
今は名門進学校の光陽園学院へ通っていたのできょんは早退し光陽園へ
校門前で出待ちしていると涼宮ハルヒと小泉一樹の姿が
3年前の七夕のこと 'ジョンスミス'という名を話すことで接触に成功
喫茶店で話したところ
- 世界自体が変わってしまった世界改変パターン
- 元の世界から分岐してしまったパラレルワールドパターン
の2通りの可能性があると小泉から話される(小泉はこの世界では超能力者ではない
元の世界のSOS団の話やきょんに起きている事象に興味を持ったそうなハルヒ
3人で北高へ潜入することに
きょんの体操服をうまく使い潜入に成功
朝比奈みくるを連れ文芸部室に行くとPCが勝手に起動
元世界からの長門からのメッセージであった
そこで栞に書かれていた'鍵'がSOS団団員を全員集合させることだったと教えられる
鍵を見つけること成功しプログラム実行可能になった
しかしこれは一度のみ選択できるものであった
- 元の世界に戻る
- このままの世界に居続ける
2通りの選択肢があったがきょんはEnterボタンを押しプログラムを実行
実行後 今が3年前の七夕の日であることを知る
大人の朝比奈さんと接触することに成功
そこで彼女から12/18の早朝に世界改変が起こったことを知らされる
これもすべて規定事項だったらしいので長門家へ行くことに
と、その前に辻褄を合わせるため中学生ハルヒにバレないように
世界を大いに盛り上げるためのジョンスミスをよろしく
と叫ぶ
到着しようやく宇宙人 長門有希の登場
過去のきょんとjk朝比奈さんが眠っているであろう和室の様子を見ようとするが部屋の構造体の時間ごと凍結させているそうで長門から断られる
長門から時空改変直後に修正プログラムを実行することで修正可能であること
そして改変者は長門自身であると伝えられる
(修正プログラムは改変者にワクチン(?)のようなものを当てることで可能
改変プログラム実行前の早朝へ移動
12/18 am.4:18
なぜ長門が改変を起こしたのか
長門曰く、エラーデータによるバグが引き起こしたものだそう
きょん推測
きょん回想
本当は元の世界が楽しいと思っていたのだと再確認
(ここは映像でみてほしい
現実に戻り改変者長門の姿が
プログラムを打ち込もうとするが朝倉に背後から刺されてしまう
長門エラーによって生まれたこの世界の朝倉もまた殺人鬼のようなある意味バグ持ちであるときょんが解釈
そのまま倒れ
2人の朝比奈さんときょん自身の姿があったがそのまま暗転
現実12/21 pm.4:00
起きると大型病院の病室にいた
病室にいた小泉によると12/18昼に階段から落ちて頭を強打したそう
その後長門と話したことろ
長門自身は12/18早朝に改変を起こしてしまうことを事前に知っていた
だが、規定事項であったためきょんにそのことを話してもその記憶を消去した上で実行するのだろうと落ち着く
12/24
終業式
いずれ12/18に戻り朝倉に刺された過去の自分を助ける必要があると言い聞かせ終わる
終わりに
本当に誰に需要があるのかわからない全ネタバレ回
結末と軽い流れだけでも掴んでいただけてもらえてれば十分です^^
次回 ちょっとした考察と感想
ヴェールドマン仮説 マジメな考察と見解 [VR探偵の妹が優秀すぎたんだ]
お気に入りの書店がありまして先日大学の授業終わりに久しぶりに立ち寄りました
東京ドーム○○個分と例えても大袈裟ではないくらいに超大型の書店でして、ちんけなスーパーの地下にその世界は広がっているのです
立ち寄るたびに新たに気になる作品やら読んでいる続編なんかを手に取ってしまうんですよね
しかもこの書店さん何がやばいかというと基本的に置かれている文庫本などは立ち読みが許容されているのです(驚愕
正確には座り読みですね 座り読みするためのチェアがそこらへんに並べられているわけです
そのくせ、お客さんがたくさんおられるってわけでもなくて私にとっての超穴場店舗です^^
雑談終 本編へ
ヴェールドマン仮説
あらすじ
おじいちゃんが推理作家で、おばあちゃんが法医学者、
父さんが検事で母さんが弁護士、お兄ちゃんが刑事で
お姉ちゃんがニュースキャスター、弟が探偵役者で妹はVR探偵。
名探偵一家のサポートに徹するぼくだけれど、
ある日強烈な「首吊り死体」を発見し、連続殺人事件を追うことに。
被疑者は怪人・ヴェールドマン。
布に異様な執着を示す犯罪スタイルからそう呼ばれている__。
本作は戯言シリーズをデビュー作としてその他大ヒット作である物語シリーズなどを生み出した西尾維新による著作100冊目
主人公ぼくがヴェールドマンと呼ばれる連続怪死事件の犯人を見つけ出すミステリー小説
※以下ネタバレ含
考察
本作いい意味で主人公が優秀ではなく優秀な(?)家族がヒントをくれるということもあまりなく事件推理自体はほぼ最後まで進展することはありませんでした。このこともあり我々読者にとっては非常に難解な物語であったと思いますが気になった点や目をつけるべきであっただろう場面やセリフを見つけ出しある程度私なりに補完しましたのでそれについてここで紹介します
ヴェールドマンとは何者だったのか
この作品は主人公を視点としながら推理を進めていくパート(第一幕〜終幕)とその間に差し込まれているヴェールドマンによる語りパート(幕間I~幕間X)によって構成されていた。
幕間前半部分ではヴェールドマン(以降彼女と呼ぶ)の幼少期の境遇や心境が語られており、彼女の母親が相当にやばい人間であったこと。そして、幕間IIIまでで母親による扱いに耐えられなかった彼女が10歳の誕生日を迎えるとともに母親を殺害したこと。そしてその時に生きているという実感を得たということが描かれていた(殺害の快楽??(幕間IX)
彼女の標的がひとりっ子の片親家庭であることが第十三幕にて判明したことから彼女自身がひとりっ子で母親がシングルマザーであった仮定しても問題はないでしょう。では何故、彼女は自身を我々と呼んでいるのか。それは社会にいるであろう彼女と同じ境遇であるものを指し、そしてそのもの達を救い出すために犯行を繰り返したのだと推測。彼女は同じ仲間を意識の通じ合う一つの集合体のようなものであると思い込んでいたではないだろうか。
また、誕生に執着があった彼女にとって誕生日に起こすその行為は儀式のようなものであったのかもしれない。
幕間VIIIでの東ドイツに存在する東西ベルリンについてはなんとなく彼女たち自身の境遇や居場所なんだと比喩しているように捉えれないことはないですね。
推測ポイント
幕間V 8行目
唯一の朝の番組ですものね・・・
普通男性がこの口調を使うだろうか(ないと言わせてください)
この部分でヴェールドマンが女性であることは読み取れなくもない
また、幕間VIにて吹奏野家のVR探偵などの話をしていることからお互いに少なくとも面識があったのではないかということが読み取れる
そしてかなり直前ではありますが幕間Xの首吊り子ちゃん殺害のプランについての口述と名探偵というワードについてもかなり大きなヒントとなっていますね
以上が注目したポイントでしたが最後を除いてほとんどこじつけのようなものであるので確信してヴェールドマンを当てることはほぼ不可能であったと思います
ほかにも推測となるようなポイントありましたら教えていただきたいです
感想
本作も西尾維新らしさを感じ取ることができました。と、言いますのも犯人であるヴェールドマンを初見で推理するのは非常に難解な作品となっていました。デビュー作である戯言シリーズのようなある意味理不尽さを押し付けられました。
登場人物もそれなりに多くそれぞれ非常に特徴的なキャラであるのも西尾作品ではあるあるですね。上のあらすじにもある通り、ぼくを除くぼくの家族はみな特殊な役職を勤めており、そんななかぼくは25歳で高卒、収入を得られるような職にはついておらず家族のサポートをしているような立ち位置となっています。何故だかこの部分にも戯言シリーズの主人公’ぼく’とのシンパシーを感じてしまいました。ですがこの作品のぼくは戯言シリーズの’ぼく’のような実は強キャラといったわけでもなく普通の凡人でした。ぼくは穿った推理をしないためそういう意味では読者である我々と同様の視点や考えのもと推理を楽しめる点が非常に良かったです(事件推理を進める決定的な部分がほぼないため推理はほぼ不可能であるが...
この作品はなにを伝えたかったんでしょうか。西尾作品の世界を純粋に楽しむだけ?推理路線はあまり進むことがないながらたくさんの登場人物や複雑な家系。物語シリーズのような単純に西尾維新による趣味によって書かれたものだったんでしょうか。
これが完結であるのが続編があるのかについては書かれていないのでまだなんとも言えませんが非常にもどかしさが残る作品であったと感じています。
終わりに
今回は西尾維新著作100冊目ヴェールドマン仮説について書かせていただきました。
今後も最新作や過去作について書きますのでぜひともお願いします。
では、今回はここらへんで〜^^